本研究室では，化学反応器，燃焼器，燃料電池などの最適設計につながる，乱流場での運動量・熱・物質の移流拡散機構および混合反応機構の解明や，固気・気液混相流の現象解明，およびそれらのモデル化など機械工学分野で課題となっている問題に，基礎研究，応用研究の双方の観点から積極的に取り組んでいます．加えて，流体工学・熱工学的視点から，地球の温暖化や集中豪雨等の異常気象を正確に予測する際に極めて重要となる，物質（炭酸ガス等の温暖化効果ガス）および熱の大気・海洋間での交換機構の解明と交換量の正確な評価のための研究にも取り組んでいます．
研究室の教育方針としては，単なる机上の数値計算研究のみに終始することなく，実際に起きている熱流体現象を自分の目で良く観察し，理解する力を身に付けることを学生に求めています．また，大学でしかできない学問的基礎研究を忍耐強く行うことを，特に博士課程の学生には要求しています．さらに，このような研究活動を通じて，直面する問題に対する粘り強さと高い解決能力を有する，卒業後も常に第一線で活躍できる人材を育成することを目指して研究教育を行っています．